2017年11月 治療家としての新陳代謝

今月の例会はクリエイトホールです。いつもは和室の利用ですがテーブルと椅子の会議室での開催となりました。

最上階の11階なので眺めが最高です。高尾山が良い色合いです。(この画像では伝わりませんね)

本日の参加者は10名です。

まずは実技目標の読み上げです。3月から会員になった方に読み上げるよう促しました。(どこへ行ってもおせっかいが…)

目次

1時間目は経絡治療の定義について

『病体を気血の変動として統一的に観察し、総ての病変を経絡の虚実となし、その主たる変動経絡を主症として把握し、経穴をこれが診断と治療の場として、鍼灸を以て補瀉調整し生命力の強化を図る随症療法である。』(わかりやすい経絡治療・福島弘道先生:から抜粋)

つまり内的・外的要因により体調を崩す、ということは体内で気血の変動により、その影響を受け働きが弱くなったり、強くなるなど経絡に変動が起こるためだと考える。従って働きが弱くなった経絡は補い、強い経絡は瀉すことで経絡を整えます。

経絡治療の名前の由来としては、昭和14年頃に西洋医学的な鍼灸と区別するために先人により唱えだされたそうです。また、経脈、絡脈を総称して経絡と名付けられたそうです。

講義のあと次第に話題が脱線して?千葉先生から治療効果の確認方法や経営的なご指導を頂きました。

 

2時間目は関節リウマチ(RA)の症例発表

50歳代後半の女性が20年ほど前から関節リウマチを患い、薬物療法で経過観察をしていた。ある時の検査結果によりCRPが上昇しており、これ以上薬を増やしたくない、という想いで来院されたそうです。

左右の手指特に2・3・4指PIP関節の痛みと腫れが主訴です。他に左手関節の腫れや熱感、起床時の軽い頭痛、腰痛、不眠症(中途覚醒)です。

症状、腹診、脈診から『肝虚脾実証』と診断されました。10診目で中途覚醒以外の症状は主訴をはじめ軽減したとのことでした。特に指の症状については子午治療が著効だったとの報告がありました。その後、血液検査の結果CRPは下がっていたので薬は現状維持になったそうです。(個人差があります)

報告後、発表者が中途覚醒に対して手立てはないものか参加者に尋ねました。2つ手軽な対応策が示されました。これは企業秘密です!

関節リウマチガイドライン、薬物療法(サイトカイン)の有効性、関節リウマチの診断や治療効果の指標となるMMP3などの説明を頂きました。

午後は実技

取穴は奇経治療で使用されるツボでした。自分では自信があったのですが、1/3はダメ出しをされました。

施術者役で治療を進めた際に脈診で実の状態の見極めを山崎先生から教わりました。本日も教えを思い出し脈を診ていましたが、「なるほど」と心で唸りました。ついでに教わったソフトなアスター療法も早速取り入れました。

その山崎先生に施術者役で治療をして頂きましたが、見た目はゴツゴツしているように見える手ですが、あたたかくて当たりがソフトなので自分との違いは何故なんだとずっと考えていました。

しっかり見て頂いたおかげで21:00前、子供より先に寝てしまいました。

北アルプスの涸沢カールです。灯りで光っている山小屋に泊ったことがあります。いつか、画像のような紅葉を見に行きたいと思っています!

はりきゅう中野屋

相模原市中央区上溝2429-1
TEL:042-854-8914(予約制)
受付時間:午前9時~12時、午後2時~7時
定休:日曜日・水曜日

ご予約の際は、希望の日時にとれない場合があります。
一人でやっていますのでご不便おかけしますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします!

 

 

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