末期ガン、安産への鍼灸

相模原市でゆらぎ世代の症状(更年期症状・障害)を鍼灸治療で改善するはりきゅう中野屋です。

ここは箱根神社です

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安産目的の鍼灸

毎年10人くらいはいらっしゃるでしょうか。数えてないので適当です。

妊娠5~10週頃まではつわりがよく出ますが、女性ホルモンが急激に増えるのもこの時期です。ホルモン、自律神経の中枢は視床下部です。なので、つわりの症状である眠気、吐き気・胃のむかつき、体のだるさは自律神経由来の症状といえます。

女性ホルモンの大きな変化、ゆらぐことは更年期世代と同じ状況です。つわりを改善したくて来院される方はほぼ鍼灸ビギナーズです。当院では接触鍼(はりをツボに当てるだけ・刺しません)と温灸で対応しますが、幸いにも対応に困ったことはありませんでした。

通院中の患者様と会話中に娘さんが妊娠中であることがわかりました。安産目的や肩こり、腰痛などでお困りでしたらいつでもどうぞ~と宣伝したら翌週来院されました。

36週で来院の目的は安産、ほかに症状は少し腰が痛む、カゼの症状が残っており咳と鼻水でした。横向きに寝た状態で腰を温めます。15分ほどしてから腰から背中に三振?いや散鍼(気持ち良いはり)と温灸をしました。その後、仰向けで(膝の下には三角マット使用)奇経治療の照会-列缺で咳と鼻水の症状を軽減するため接触鍼、三陰交と至陰に透熱灸をしました。(やけどや熱さはないです)

 

照会                     列缺

1週後腰の痛みはまた出てきた、咳と鼻水は改善したが、痰が絡むという症状です。上記の対応をして、初診から2週後には腰痛、カゼ症状はなくなりました。出産直前の初診から4週後も症状は特になく、帰り際に明日か明後日には出産だと思いますよ~と伝えたら翌日には出産したそうです。(たまたま当たっただけです)

それから一か月後に来院されたら『安産でした~』と笑顔で報告され大変うれしかったです。その方は第三子の出産で分娩室に入って20分で出産したそうで、一番楽だったと喜んでいただきました。(個人差は必ずありますので参考程度にお考え下さい)

末期ガンへの鍼灸

7月下旬に一本の電話がありました。

患者様本人から末期ガンの状態でお腹を温めてほしい、手足のしびれとむくみの改善を希望されました。接触鍼で奇経治療、本治法、子午治療を行い、棒灸をメインに行いました。お腹を温めると『気持ち良い』と喜んでくださいました。2週後までは週に一回行い、黄疸とむくみがひどいので週二回に変更しました。お会いするたびに状態が悪化するのがわかります。

8月下旬の初診からちょうど一か月で永眠されました。

計7回鍼灸を行い終盤は意識もうろうの状態でしたが、一度でも喜んで頂き最低限の手伝いはできたのではないかと感じています。

今年の夏は大変な酷暑でしたが、ヒトの生から死までの間で鍼灸治療家として関わることができて意義がある季節でした。

はりきゅう中野屋

相模原市中央区上溝2429-1
TEL:042-854-8914(予約制)
受付時間:午前9時~12時、午後2時~7時
定休:日曜日・水曜日

 

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