相模原市中央区上溝の鍼灸院 はりきゅう中野屋・服部政博です。

7月20日に神奈川県鍼灸師会の平成28年度第二回イブニングセミナーに参加しました。講師は岩元健朗先 生でタイトルは「頸上肢痛の鍼灸臨床の実際 ~遭遇した不適応疾患、その鑑別と臨床のコツ~」です。

ご講演と実技供覧形式なので、ベッドが設置してありました。講師紹介のあと講演をして講演内容を反映した実技、という流れが多いですが、岩本先生は本日ご披露頂く症例に基づき問診で必要な情報を与え、参加者を指名して自ら患者役になりタイトルような症状を患者様が訴えてきたときにどう対処するか、ということをご自分の考えを押しつけるのではなく参加者と一緒に考えよう、という斬新な手法で行われました。

岩本先生がご開業されて2年目に経験された症例ということでご自身の対応を振り返りながら進みました。視診、問診、触診、理学的検査と進みながらも参加者の一人一人を指名してあなたならどう思いますか?と参加者一体型で引きつけていました。

結論としては首から肩にかけてひどくこる、痛むという症状が実は中枢神経由来のものであったというものでした。症状の緩解と増悪を繰り返す中で異変をキャッチして的確な判断でとっさの検査、状況を説明し医師への受診を患者様納得のうえで促す、また医師への診察依頼状も短時間によくぞここまで簡潔にわかりやすく、かつ鍼灸師が心配している内容を示唆できるものだと大変驚きました。

岩本先生の真摯な治療への取り組みの一端を知って、自分も打鍵槌、整形外科的検査法をさらに磨き同様な症例に対処できるよう努力しなければ、と強く思いました。